三蔵に触れなくなってどれくらいになるのだろう?
わざと「触れなくなった」訳ではない。その機会がなかっただけだ。
「カミサマ」にこてんぱんにやっつけられ,悟空に「喝」を入れられて,再び「カミサマ」に挑んだ僕たち。
今までした事のない連携プレーで,「カミサマ」を倒した。
その後も,僕たちは何事もなかったかのように西への旅を続ける。
でも僕は彼に触れなかった。「なぜ?」と聞かれても答えが見つからない。
彼の傷が完全に治っていなかったから。野宿ばかりで機会に恵まれなかったから。
とりあえず,そういう答えしか見つからなかった。
最近三蔵の視線を感じる。僕を見る視線が熱を帯びている。潤んでいる。明らかに僕を誘っている。
だけどわざと気づかないふりをした。できるだけ悟浄や悟空と一緒にいるようにして,三蔵と二人きりになるのを避けた。
日増しに三蔵の機嫌が悪くなるのがわかる。
僕は……ずるい男だ……。
こんなことで三蔵の気持ちを確かめている……。
まともな宿に泊まれたのは,本当に久しぶりだった。妖怪が闊歩しているこんな時代だ。旅をするような酔狂な者も少ないのだろう。部屋は空いており,幸運にも一人人部屋を取る事が出来た。
悟空は久しぶりに満足のいく食事を取る事が出来たようで,満足そうに大きくなったお腹を摩っている。悟浄も食事を早々に終えると,酒場へと出かけて行った。
僕も飲んでいたお茶をテーブルに置くと,立ち上がった。
「それじゃ僕はそろそろ休みますね」
食堂を出て,自室に当てられた部屋の扉を開けようとした僕の腕は誰かによって掴まれた。
驚いて見た僕は,思わず言葉を失う。
「……三蔵……」
三蔵は何も言わず,部屋の扉を開けると僕を室内に押し込み,自分も入ると後ろ手に扉を閉めて鍵を掛けた。わざと大きな音を立てて掛けられた鍵が,暗く静かな室内に響きわたる。
淡い月明かりが差し込むだけの部屋なのに,三蔵の金色の髪はその輝きを失わない。
彼のその後の行動はわかった。彼の感情も痛いほどわかった。だが,僕はずるいから……わざとなんでもない様に笑う。
「どうかしましたか?」
薄暗くて良かったと思った。きっと僕の笑顔は引きつっているんだろう。
三蔵は何も言わず僕に近づくと両腕を掴み,まるで噛みつく様なキスをしてきた。
乾いた唇。押し込められる温かい舌。別の生き物の様に僕の口内を蠢く。三蔵の荒い息が僕をそそる。
彼を避けてはいたけれど,決して「シタクナイ」訳ではなかったから。
急激に中心部に熱が籠もっていくのがわかる。
しばらくお互いの舌を堪能すると,ゆっくりと三蔵の唇が離れる。
「……三蔵?」
「なぜだ?」
三蔵の声が掠れている。
「なぜ俺を避ける?」
「避けてなんていませんよ」
「それならどうして俺を抱かない?」
僕は言葉を失う。
「俺に触れようともしないじゃねえか!」
叫ぶ様な三蔵の声。僕は彼の細い腰を力強く抱き寄せる。そしてその耳元へ囁いた。
「抱いて欲しかったんですか?」
三蔵の身体がビクリと震えた。
「僕に抱かれたかったんですか?」
「! ちが……」
「何が違うんです? 僕に抱かれたかったんでしょ? 僕をその身で銜えたかったんでしょう? めちゃくちゃにして欲しかったんでしょう? だから僕をあんな目で誘っていたんでしょう?」
そして僕は唇の端を歪めて笑う。
「だって貴方は淫乱なんだから」
「!!」
三蔵が僕を睨み付けるのがわかる。でも僕は言葉を止めなかった。
「だったらもっと誘って下さい。挑発して下さい。貴方には簡単な事でしょう?」
でないと,満足させてあげられませんよ? そういうと三蔵は僕の右手を掴み,自分の中心部に当てた。さすがの僕もこれには驚いた。
「三蔵?」
そしてゆっくりと上下に擦り始める。僕が触れるよりも前から固くなっていたそこは,擦るたびにますます熱く,固くなっていく。三蔵の息も荒くなっていく。
彼はまるで自慰するように僕の手で自分自身を慰めながら,腰を激しく使いだした。そしてまるで熱に浮かされたような熱く潤んだ瞳で僕を見つめた。ゾクリと身体が震える。その瞬間,僕は三蔵をベットに押し倒していた。まるで貪る様に彼に口付け,着ている物を全て取り去る。
女性とは違い,固く骨ばったその身体は,だけどしっとりと甘い香りを放ちながら,僕の掌にまるで吸い付くようだ。
胸の赤い突起をこね回しながら,足を割って入る。太股を彼自身に押し付けて,緩慢な刺激を与える。
「は……かい……」
そんな刺激じゃ物足りないのか,僕を誘う様に赤い唇が小さく開く。
三蔵を抱きしめて背中から腰へ指を滑らせる。双丘の隙間を縫って,人差し指を押し込める。
「ああ!」
電気を流した様に,三蔵の身体は跳ねた。周りを刺激しながらゆっくりと彼の中へ。誘う様に僕の指を締めつける。
「……濡れてる……」
三蔵の耳元へ囁いた。僕の声も興奮で震えていた。
「本当に僕を誘っているんですね。こんなに濡れてる……」
「あ……嘘……だ……」
「嘘じゃありませんよ。ほら……」
指を抜き差しすると,静かな室内に水音が響き渡る。
「ね……? 濡れてるでしょう? これ……貴方が出している音ですよ?」
「! やめ……」
「止めて良いんですか? 本当に? この身体,後はどうするんです? 自分でするんですか?」
「は……か……」
「それとも僕に見せてくれますか? 貴方が1人でしている所を。今までだってしていたんでしょう? 1人で」
「あ……あ……ああ……」
指を2本,3本と増やしながら,じっくりと解して良く。
「僕に抱かれなかった間,一人で慰めていたんでしょう? 何を考えながらしていたんです? 僕に抱かれている所? それとも,悟浄? 悟空? 一度に3人に犯されていた?」
貴方は淫乱だから……。
そして指を一気に引き抜いた。
「あああ!」
三蔵の身体が大きく奮えた。彼自身もビクリビクリと奮えて,先端から透明な液が溢れている。それを指先に掬って取ると,わざと見せ付ける様に舐めて見せた。
三蔵は真っ赤になって僕から視線を外す。そんな彼の顎を掴むと,自分に引き寄せ激しく口付けを交わす。
「もう良いですよね。僕もそろそろ限界なんで」
そして三蔵の身体を引き起こすと,自分の膝の上に跨がせた。クチャリと音がして,僕の猛りきったモノが三蔵の中へと入って行く。
「あああああ!」
三蔵は,自分の中に入ってくる強い刺激に耐えられなくて,頭をそらせ白い喉を僕にさらした。思わず逃げようとする腰を捕まえると,自分へと引き寄せる。更に強い刺激を三蔵に与える。
「やあああ」
金糸の髪を振り乱して,その刺激に耐える三蔵。彼の腰を捕まえたまま,下から突き上げて刺激を与える。きつく瞑られた瞳の端に涙が滲み,口からは飲み込まれなかった唾液が垂れる。
そして,自分の腹と僕の腹で擦られた三蔵自身の先端からは透明の液が垂れ始める。僕を咥えこんだ三蔵の内部は,熱くて狭くて僕の頭の中を真っ白にする。
激しくなる腰の動き。僕の息も荒いものになっていく。
「三蔵……も……いいですか……?」
するとそれまで嬌声を上げていた三蔵は,目を開けて焦点の合わない視線で僕を見た。そして僕の後頭部に手を当てるとグイッと自分に引き寄せた。
彼の赤く,濡れた唇から微かな声が聞える。
「……お前を……全部よこせ……」
次の瞬間,力強く三蔵を突き上げていた。何度も何度も……。そして何も考えられなくなる……。
ぼんやりとした頭で視線を横へ移動させる。さっきまで僕の腕の中で鳴いていた人は,もういない。他の2人に知れるとマズイからと言って,自分の部屋に戻って行った。
本当に僕は彼を抱いたんだろうか? ひょっとして幻を抱いていた? だけど,心地好い疲労感と,甘い香りは間違いなく彼のもので。
どれだけ自分を偽っていても,やっぱり僕には彼しかいない。
「……愛して……いるんだ……」
そう呟いて自分の気持ちを確かなものにする。
そして僕は,深い眠りの淵へと落ちていった……。
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―了―
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「TOM FOOL」様にてキリ番88888hitを踏んだ時のリクエスト品♪
リク内容は『83我慢大会♪(意味不明)』・・・長期間触れ合えない2人が痺れを切らして・・・というもの。
どちらが限界に達するか(って書くとヤらしいですね;)をお任せしたところ、↑のようになりました。
総受けサイト様なので、そこはかとなくそんな雰囲気もありますが、根底は83なんですよ。ええ間違いなく。
神守 叶夢様、本当に有難うございました! |

「懐かしい!」という方も、「こんなサイトあったんだ」という方も、読んだらぽちっと↑
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